野村證券について噂を聞いたことがあるひとなら聞き覚えがあるかも知れないが、野村證券のリテール営業の若手社員は、ほぼ例外なく、全員巻物を1日3枚書かせられる
これは一日外回りをし、名刺交換をしてくれた人たち、新規口座を開設してくれた人たち、または高額納税者や高所得中小企業オーナーに送りつけるのである
例えば、以下のような文面である
一度でも会ったことのある人なら
「時下、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、先日は○○様の大変ご多忙なところお名刺交換をさせていただき云々…」
あったことない高額納税者などには
「時下、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。突然にこのようなお手紙をさしあげますご無礼、何卒お許しくださいませ云々…」
これを週7日、一日も欠かすことなく週21枚書かされる(新規開拓件数など数字が悪い場合はもっと書かされるケースもある)
文面自体はほとんど一緒なので、名前の欄だけ空欄にして毎朝インストラクターに見せなければならないのだ
問題は顧客(または見込み顧客)の側から見て、実際巻物をもらったらどう思うのかだ
大半の人は気持ち悪いと感じると思う
というか僕も気持ち悪いだろうなと考えながらも、命令するがままにひたすら筆を走らせていた
高額納税者などこれをきっかけに
「先日誠に勝手ながらお手紙を送らせていただいたものですが…」
といい、なんとか面会のアポをもらう、というのが一応野村のセオリーだ
で、これでも会ってくれない高額納税者等にはどうするかというと
「なら毎日巻紙に手紙を書け」
と言われた
毎日である、日月火水木金土、毎日
ここまでくればもうほとんどストーカーの部類に近い
一度野村のターゲットとされてしまえば、反応がでるまでこのような巻物が送られ続ける
本当に気の毒だと思う
今更だと思うが、心から謝罪を申し上げたい
ちなみに、1枚巻物は2mほどの長さになり、書くのに大体30分はかかる
この巻物を書く時間は勿論、帰宅後や休日、プライベートな時間を使って書くことになる
当然このあいだの賃金は発生しない
事実上の残業にあたるのだが、とても怖くてそんなこと上司には言えなかった